「青獅子」は一般的には雄だと考えられていますが、諸説があります。
天照大神が女性ですから「赤獅子」が雄で「青獅子」か雌だという説や、「赤獅子」が大きいから雄で「青獅子」が小さいから雌だという説があります。
しかし、結局は、雌雄を決めかねるというのが実情です。
「青獅子」も「赤獅子」と同様に、面は粘土型を原型として和紙を張り重ねた一閑張りです。
頭の後部の毛は濃紺染めの苧麻(ちょま)であり、「赤獅子」に比べてすべてに小ぶりの造りになっています。
角は二またになっており、耳は垂れずにぴんと垂直に立っています。
また、鼻も「赤獅子」とは多少異なっているようです。
「青獅子」は、幅が2.5メートル、高さが約4.8メートル、重さ(推定)が1.6~1.8トンあります。

著:戸川 鐵
(一部抜粋 「唐津神社の神祭と曳山に関する抄録」より) 唐津曳山を研究するための資料
※写真撮影:鶴丸 誠 2017年11月3日